月1回の判例研究会の第120回は、2022年7月26日開催され、令和3年民法・不動産登記法改正について受講した。登記制度、相続制度が合理化されていくもので、大いに期待したい。
第121回は、2022年8月26日開催され、判例時報2511~2514号から4判例が報告された。会社法の株式買取請求に関する最判令和3年7月5日、担保不動産競売に関する最判令和3年6月21日、不貞行為の認定で参考になる東京地判令和3年1月27日、未成年者の特別代理人が関与した遺産分割に関する東京地裁令和2年12月25日が取り上げられ、議論した。
第122回は、2022年9月27日開催され、判例時報2515~2518号から4判例が報告された。犯罪報道で被疑者の住所の地番まで報道したことが違法なプライバシー侵害であるとした静岡地判令和3年5月7日(ただし控訴審で逆転)、婚姻費用分担において潜在的稼働能力を考慮するかに関する東京高決令和3年4月21日、年金の支給直後に債権差押がなされて取立が終わった後、実質的に差押禁止債権である年金が差し押さえられたものだとして不当利得返還を求めるなどした神戸地裁尼崎支判令和3年8月2日、面会交流に関する大阪高決令和3年8月2日が取り上げられ、議論した。