月1回の判例研究会の第165回は、2026年5月26日開催され、判例時報2638・2642号から4判例が報告された。
建て貸し契約の中途解除について、コロナ禍による収支悪化を理由とする解除が、不可抗力解除や事情変更解除に該当しないと判断した東京地判令和5年10月17日、宅建業者は、宅建業法所定の説明義務を負わない事項(市の幹線道路整備事業計画)についてインターネット検索の方法による調査を行う義務がないと判断した東京地判令和6年12月3日、過去にシートベルト装着義務違反があったことを理由に一般運転者として免許更新処分を受けた原告が、当該義務違反の存否を争って処分取消・優良運転者として免許更新処分をすることの義務付けを求めて提訴し、警察官の供述は信用できないとして原告勝訴となった福岡地判令和6年5月22日、押収品である携帯電話や洋服等の還付が15年遅れて使用不能となったことの損害賠償に関する東京地判令和7年2月4日が報告され、議論した。
第166回は、2026年6月24日開催され、判例時報2645・2646号から3判例が報告された。
小学5年生のいじめを理由に加害児童に不法行為責任を認めた京都地判令和6年12月18日、賃借人が賃貸人の実施しようとする耐震改修工事を拒んだことについて不法行為責任が生じないと判断した東京地判令和6年11月18日、マンションにおいて店舗営業の許可制を定める規約を設定した集会決議が無効とされた上、管理組合及び代表者に対する不法行為責任が肯定された東京地判令和7年2月18日が報告され、議論した。
第167回は、2026年7月22日開催され、判例時報2645号から、建物の瑕疵を理由とする担保責任や不法行為責任が判断された東京地判令和6年8月23日が報告されると共に、家族信託に関するeラーニングを受講した。
第168回は、2026年8月26日開催され、2026年4月1日施行の改正マンション法に関するeラーニングを受講した。所在等不明区分所有者、除外決定、所有者不明専有部分管理人、管理不全専有部分・共有部分管理人、管理組合法人による専有部分・近隣土地の取得に係る特別決議など、新たな概念が多数生まれた改正であり、要注意である。




